2006/10/24 火 | ニュース
ハンガリー動乱50周年での動乱
だらだらと続いた首相辞任デモ。
国会議事堂横の広場では長期滞在デモをしている人たちのテントが並び、簡易トイレも用意されていました。


でもハンガリー動乱50周年記念の本日10月23日までに政府としては何とか穏便に出て行ってもらいたい。
なんと言っても世界中のお偉いさんやらヨーロッパの王室からの来賓に見苦しいところを見せるわけにはいきません。
政府に対する不満や首相辞任をしたためたプラカードが来賓のお目を汚さないように更に大きな看板を用意したりと、涙ぐましい努力。

デモ隊が話し合いで出て行ってくれないので金属探知機等でのセキュリティチェックを要請したものの受け入れられず、来賓要人の安全のために流石に政府側も強制的な措置をとらざるを得ませんでした。
本日、早朝に彼らを追い出し、国会議事堂周辺だけでなく、広範囲にわたって道路封鎖。
更にテレビを見なければ国会議事堂でのイベントが何をやっているのかわからない異常事態。
周辺の道路では集ってきた人たちと警官隊との睨み合いに。
最初はこんな感じだったのが・・・



人がどんどん集ってきて武装警官の装備もご立派に・・・


ちょっとした小競り合いがあって、数名が逮捕。
で、16時にはアストリアでFIDESZの大集会。
何もこんな時期、こんな街のど真ん中でやることはないでしょうが。

FIDESZの党首オルバーンさん、大きな声では言えないけど、まあ、死人が出れば政府の責任を糾弾できる良い口実とばかり、みえみえの集会。
予想通り、警官隊との衝突が。

デモ隊の先頭は平和裏の座り込み。

でも他のデモ隊は時々ビンなどを武装警官に投げてます。
今度は武装警官の数が違いますよ・・・大丈夫ですか?デモの方々。


警官隊の放水車からは色付きの水に催涙ガス弾を発射。


ガス弾直撃の負傷者は救急車へ。

ソ連の支配に対して国民が一致団結した50年前に絡めての行動と見えるかもしれませんが、単にFIDESZと社会党の国を二分した戦いのようです。
何か空しいものを感じます。
地方から動員されたFIDESZの支持者(デモ隊)、まだまだお暇なようで夜になった今もブダペスト市内各地で警官隊と睨めっこをしています。
テレビで実況中継をしてくれますので、高みの見物といきましょうか。
でも人が集っている場所以外は平穏そのものです。
ヴァーツィ通りではいつもと変わらず観光客はテラスで食事をしております。
人の流れさえ見ていれば危ないことはないでしょうね。
1956年の50年後に演じられる革命ごっこでは・・・
それでもハンガリーが好きな方は一押しを
