トカイ紛争、最後の詰め?

ハンガリーワインと言えばトカイTokaj、トカイワインと言えばハンガリー、と言うほどの代名詞トカイ。

でもイタリアにもトカイTocaiワインと言うものがあります。

三大貴腐ワインのハンガリーのトカイワインとは違って、ドライワインが主体。はっきり言わなくても全然違うものです。

それでEUでは個々の国や地方がつけていた商標を統一すべく、ワインだけでなく色々な商品の名前の淘汰が行われました。

“トカイ”の商標もそのひとつ。

もう欧州裁判所では決着が付いているのですが、こんなニュースが:

ハンガリー、トカイの商標の共有を拒否
ブダペスト3月11日(MTI eco)

金曜日、農林大臣グラーフ・ヨージェフが話したことによると、ワインの商標であるハンガリーのトカイTokajを従来のどおりに使用できるイタリアの提案をハンガリー側が拒否をした。

大臣がハンガリー北東部のトカイ地方のワイン生産者と会談をしたが、フリウリ地方で生産されたワインをTocaiの名前で販売することを承認するのならば、数百万ユーロの支払いをしてもよいとの提案をしてイタリアワイン生産者はハンガリー側に接触してきたとのことだった。

更に大臣は、類似した呼び名でワインが販売されれば、世界のワイン市場に混乱を招き、ヨーロッパ外でのハンガリーの商標に対するコントロール維持を困難にすると述べた。

昨年5月に出された欧州裁判所の判決では、2007年3月31日以降、イタリアはTocaiの名前のワインの出荷を停止しなければならない。

〜引用お終い

要は数百万ユーロあげるからTocaiの名前を使わして!とのイタリアのお願いをハンガリー側が蹴ったということです。

まあ当然でしょうね、それだけトカイのブランドイメージは高いのですから。

ちなみにフランスのトケイTokayも来年の4月から使えません。

でもイタリア、駄々をこねますね・・・Tocaiが抹消されるわけではなく、Tocai → Tocai Furiulano になるくらいなのですからいいのではないでしょうかね?

イタリアのTocaiはブドウの品種名が由来なので、原産地保護の観点からハンガリーのトカイに軍配が上がるのは当然ですし。

ハンガリーだって長い間みんなに慣れ親しんだブドウ品種、ケークオポルトーKékoportóだってEU裁定に従ってPortugieserにしているのですから。

長年その名前を使ってきた生産者にとっては死活問題ですが、消費者としては紛らわしい商標が少なくなることはいいのではと思います。

ハンガリーのワイン業界について・その1その2

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この記事のコメント一覧

yuralink | 2006/3/12 08:49

TBありがとうございました。
トカイワインについて、こんな事が起きているのですね。ハンガリーという国の事、ほとんど何も知らないので、これからもいろいろな情報を楽しみにしています!

Szagami(さがみ) | 2006/3/13 17:45

yuralinkさん:
お越しいただきありがとうございます。
EUが発足して加盟国も増えた今、このようなワインの商標紛争だけでなく色々な商品でも同様のことが起こっています。でもフランスで鳥インフルエンザが見つかった時にはそれが仇になってしまいましたが・・・(ブレス産の鶏は放し飼いにしなければならないが、今の時期それをすると鳥インフルエンザが感染する危険性が高まってしまうから。)またこれからもよろしくお願いしますね。

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